oakmoss - Kojima Reiko (小島令子)

私がパームスプリングスに来たかった理由。

それはここパームスプリングスは20世紀中期の
いわゆるミッドセンチュリーの建築物が数多く残る場所だから。


LA
から車で1~2時間で着くこの場所に、
1920年代頃から多くのハリウッド俳優、実業家などが避寒地として別荘などを持ち始め

当時人気のある建築家たちがたくさんの斬新な家を建てました。

もちろんその中には個人宅をはじめ、ホテルや銀行、観光案内所などの公共機関も。
その後その建物たちの多くが取り壊されましたが90年代に入りイームズなどに代表されるミッドセンチュリーモダンが見直され、

1999年に設立されたParm springs Modarn Committeeにより
当時の建物が保護され、パームスプリングスの観光の一つとして掲げられるようになりました。

 

そのPalm springs Modern Committeeの作るA Map of Modern という建築マップ。
Palm springsビジターセンターなどで手に入ります。

これを手にドライブがてらのんびり巡ります。

ただ公共の建物以外は個人宅であったりするため、
セキュリティゲートがあり外観すら拝めない場合もありますが

それでもいつも写真集で見ていたのと、同じ風景にいれる嬉しさが☆

そしてこの尖った建物がPalm springs Visitors Center
大胆で象徴的なデザイン。

 

それもそのはず、この建物はあの有名な岩を削らずそのまま家に入れてしまった

あの、Albert Freyが手がけたもの!

ちなみにこのFrey House 2も、ここパームスプリングスにあります。

小さいこの街にマップだけでも75の有名建築が掲載されていますが

これでも3分の2くらいは取り壊されたとのこと。

何でも新しいものばかりを追い求め、
本当に美しいものが分からなくなってしまうような人間にはなりたくないな。

 

そういえば東京にも、もっと素敵な建物っていっぱいあったのに。
今は実用性や価格ばかり気にしたチープな建物ばかり。

そして大っ嫌いな蛍光灯色の青白い光。

東京が好きだからこそ、個性の無いつまらない街にならないでほしいと願います。

そして自分自身もそうあるようにと。